2023.9.4

日本ぺスタロッチー・フレーベル学会に参加して

9月2日(土)・3日(日)の2日間、東京・町田市にある玉川大学にて、日本ぺスタロッチー・フレーベル学会が開催されました。

 

 

 

大会のプログラム・要旨集に記載されている大会長・石橋哲成先生の挨拶文より抜粋させていただきますと、1982年の8月、東北大学において日本教育学会が開催された際、荘司雅子教授、長尾十三二教授、前原寿教授、岩崎次男教授、藤井敏彦教授という5名の先生方が発起人となり、「日本ぺスタロッチー・フレーベル学会」が産声をあげたそうです。

 

初代会長には、フレーベル研究者の荘司雅子教授が、副会長にはペスタロッチー研究者の長尾十三二教授、事務局長には藤井敏彦教授が選出され、翌1983年9月に、第1回の学会大会が玉川大学を会場として開催、そして、今回は記念すべき第40回大会となりました。

 

今回の大会のテーマは、「ペスタロッチー・フレーベルとこれからの教育・保育」で、社会福祉法人花園公益会理事長で、学校法人服部学園理事長でもある服部充が、「フレーベルに学ぶ幼児教育を実践して」という題目で、研究発表をさせていただきました。

 

   

 

自然教育・環境教育・福祉教育・地球環境教育など、ピノキオ幼稚園の教育の他、フラワーヴィラとの関わり、サマースクールの様子、高齢者の恩物使用などについて、たくさんの取り組みを発表・紹介する良い機会となりました。

 

 

中でも、世界で初めて幼稚園をつくったフレーベルという人が考案した「恩物」を使っての体験を、映像や写真にして、学会に参加された方々に見ていただきました。今回は、小規模多機能型居宅介護事業所「舞姫」を利用されている方が恩物を体験した様子を発表したところ、皆様、大変驚かれ、恩物の可能性について知る良いきっかけとなったようです。

 

   

 

 

 

積み木の第一人者・和久洋三先生も、学会に参加されており、和久先生と直接お話する機会がありました。和久先生も以前、高齢の方を対象に、先生が考案された玩具・積み木を使った体験をしてもらったことがあるそうです。最初は、指示がないと作れなかった人でも、回数を重ねていくうちに、自分から取り組めるようになってきたそうです。フラワーヴィラの取り組みに対して、とても共感していただきました。

 

   

 

 

手指を使って、制作したりすることは、大事なことです。過去に体験したことを思い出して表現したり、新しいものを作り出すという喜びは、きっと脳への刺激となり、素晴らしい体験となることでしょう。

 

 

 

< 舞姫での恩物体験の様子 >